しらこにっき

独身アラサー女、ドラマから人生を学ぶ。

【初恋の悪魔2話】星砂と馬淵兄の関係性は?考察してみた

「初恋と悪魔」第2話。
先週の初回は開始5分で胸の高鳴りが最高潮となったこのドラマ、第2話は開始2分で胸のときめきが止まらなくなりました。
林遣都と仲野太賀の会話劇を見ていられるだけで、幸せこのうえないんですよね……。

さてこのドラマ、面白いのか、つまらないのか、よくわかんない!という人が多数なのではないでしょうか。
よくわかんないけど最高!っていう人か、よくわかんなくてつまんない…、という人に分かれるのではないかと。
ドラマの方向性をあえて定めていない感じがするので、そのカオスさを好きだと思えるかどうかで評価が分かれる気がします。

以下、考察と感想・雑感です。
※ネタバレありますのでご注意ください!

「初恋の悪魔」第2話 考察~星砂とヘビ女とは

①馬淵の兄と星砂の関係性

星砂の別人格と思われるヘビ女は、馬淵兄と恋人関係にあったのではないか? と推察。

  • 第1話で星砂が資料室で探していたのは、馬淵の兄が殉職した事件の資料だった
  • これに気付いていた馬淵から兄のことを知っていたか?と聞かれ、「わかんね」と答える星砂
  • 馬淵兄の物だと思われるスマートフォン(バナナのシールが貼られている)が、どうやら星砂の家にある

そしてこのドラマは、タイトルにもあるように「恋」が必ずキーになってくると踏んでいるので、これらからヘビ女と馬淵兄は恋人関係にあった(と星砂は思っている)のではないかと。

「わかんね」という答えははぐらかしたのではなく、自分の別人格が馬淵兄とどうか関わっていたのか星砂は本当にわからなくて、だから資料を探していたのではないかと考えています。

②人間の持つ多面性

  • 猟奇殺人への愛を語りながら、落ち込んだ馬淵を励まそうとする鹿浜
  • 顔は笑いながら、心の中では怒っている馬淵
  • 多重人格だと思われる星砂

星砂のように障害を持っているわけではなくても、人間には多面性がある。
今回の事件は、仲良しと思われていた兄弟間で殺人が起こってしまう、というもの。
また、事件を解決する鍵となった「借用書」は、「切り絵」として切り抜かれていたものが捨てられていました。

美しい切り絵も、別のピースを当てはめれば、借用書に姿を変えてしまう。
ということからも、このドラマでは「多面性」がフォーカスされているように思います。

それが一番象徴的に描かれるのが星砂なのかな、と。
「欲しいものを手に入れた人と、手に入らなかった人がいて、一番欲しいものが手に入らなかった人は、もう他になんにも欲しくなくなってしまう」
という馬淵のセリフがありましたが、星砂の中に"欲しいものを手に入れた人と、手に入らなかった人"が共存しているのではないか?と松岡茉優のお芝居を見て思いました。

つまり星砂にとって、欲しいものを手に入れた人=ヘビ女で、一番欲しいものが手に入らなかった人=星砂、なのかなと。
「欲しいもの」というのは、警察官としてのキャリアなのか、はたまた恋人なのか……というのはまだわかりませんが。
監察医(田中裕子)の机の上に飾ってあったのは、星砂ではなくヘビ女なのかもしれないですね。

そういえば、エンディングのモチーフになっているルービックキューブが気になっていたのですが、これもまんま多面性じゃないか……!(いま気付いた)
やはり人間の多面性というのはキーになるかもしれません。
というかなりますね。カルテットもそうでしたもんね。

「初恋の悪魔」第2話 感想・雑感

ミステリー?ラブ?ヒューマン?ホラー?

第2話も無事に事件は解決し、馬淵(仲野太賀)の恋愛事情や兄との関係性が明らかになったのですが。
物語として面白いかどうか?というと、正直まだよくわからないです(えっ)。

面白いというか、「意味不明なカオスさにワクワクする」という感じですね。
なぜなら、ミステリー・ラブ・ヒューマン・ホラーなどのあらゆる要素がてんこ盛りになっている状態で、このドラマが最も重きを置いているのは何なのか?ということが2話時点でもまだよく分からないからです。

警察嫌いな馬淵たちが、警察組織に立ち向かっていくドラマなのか?
鹿浜・星砂・馬淵の三角関係な恋模様が描かれていくドラマなのか?
メジャーな道から外れた者たちが、絆を深めていくドラマなのか?
額から血を流した安田顕にまつわるホラーを楽しむドラマなのか?(たぶん違う)

という焦点が定まっていないんですよね。
というか、あえて定めていないんだと思うんですけど。
なので、どう見たらいいか分からなくて、つまらないと感じる人もたくさんいると思います。

このカオスを「意味わからん!!!」と楽しめるタイプの人には、向いているドラマだと思います。
または、林遣都・仲野太賀・松岡茉優・柄本佑のお芝居におぼれたい人にはめちゃくちゃオススメです。

変人を愛らしく演じている林遣都のすごさ

私としては、
闇が深そうに見えて、実はピュアでいい奴っぽい鹿浜as林遣都
ピュアでいい奴そうに見えて、実は闇が深そうな馬淵as仲野太賀
の掛け合いが見られるだけで、よだれ垂らしそうなほど至福なんですよね。

2話では、亡き兄に電話をかけるシーンの仲野太賀のお芝居がすごいと話題になりました。
このシーンは間違いなく素晴らしかった。のですが、
猟奇殺人を愛しているような変人を、あんなに愛らしく演じられる林遣都にももっと注目してほしい!

個人的に第2話の推し鹿浜は、自分のハサミコレクションを嬉しそうに紹介するシーンですね。

「あんた、街歩いてて職務質問とかされないか?」
「君たちはされないとでも言うのか」

はあ、名シーン

「初恋の悪魔」概要

2022年7月期 日本テレビ系ドラマ「初恋の悪魔」
放送日:毎週土曜日22:00~
主演:林遣都、仲野太賀
脚本:坂元裕二(「大豆田とわ子と3人の元夫」「カルテット」など)
プロデュース:次屋尚、池田偵子
演出:水田伸生、鈴木勇馬、塚本連平