テレビ東京で毎週金曜深夜0時52分から放送の栗山千明主演ドラマ、「晩酌の流儀」。
主人公が37歳の独身女性?
おいしい1杯を追い求めるグルメドラマ?
ビールとツマミを何より愛する30代独身女、しらこ。
これは見るしかない。
このドラマ、ビールとツマミがとにかくおいしそうなのだ!
……が、ツッコミどころが満載なので、ここはひとつツッコミながら感想を述べていきたいと思います。
テレ東ドラマ「晩酌の流儀」とは
【1日の最後に飲むお酒を、どうしたら最高に美味しく飲めるのか…】
というコンセプトで、「きのう何食べた?」などを手掛けた松本拓氏が原案・企画・プロデューサーを務める、新たな酒テロ・飯テロドラマ。
主人公は、不動産会社に勤める37歳・独身の美幸(栗山千明)。
仕事は定時で退勤するのがモットーで、最高の1杯を飲むためにヨガやサウナに通っている。
私のようなお酒や食べることが生きがいの独身女にとって、まさにモデルケースのようなドラマである。
「晩酌の流儀」は楽しいツッコミドラマ
ツッコミ①金麦を飲むな
1話。出勤前につまみの仕込みをし、一生懸命に働き、仕事終わりにサウナで汗を流し……と最高の1杯のために努力を惜しまない主人公の姿を見守る私。
おいしそうなつまみも出来上がり、さてそろそろビールの出番だぞ!!!という期待感をあおられながら、ついに主役のビールが登場する。
主人公が「これだ~♡」とつぶやく視線の先に現われたのは、「金麦」だった。
「えっ、金麦?」
とこのドラマを見ていた誰もがツッコんだに違いない。
最高の1杯のためにあんなに努力していたのに、肝心のビールへの努力がみられない。
極限までがまんして「金麦」が出てくる肩透かし感……!!!
どうやら大人の事情で「晩酌」=「金麦」という図式になっているらしい。
つまりこのドラマ、「金麦の流儀」と言い換えられる。壮大な金麦広告ドラマである。
誤解のないように言っておくと、金麦には私も日々たいへんお世話になっている。
第3のビールとしては非常においしく値段も安く、とてもありがたい存在であることには間違いない。
だが美幸よ。
あんたは少なくともプレモルを飲んでくれ。
ツッコミ②美幸のおうちが大豪邸
主人公の美幸は、街の小さな不動産屋で働く30代である。
あんなデカい家、ふつう住めんって。
私の独断と偏見による推定家賃は、20万円以上。
30代独身女性にあこがれのライフスタイルを提供してくれるのはいいんだけど、過大な夢を与えられると逆にライフが削られていくのは私だけだろうか。
金麦で親近感を演出するのなら、おうちのほうももう少し親近感があるとありがたい。
ツッコミ③美幸、時間の使い方うますぎ問題
18:00に会社を退社。
→サウナやジムで汗を流す。
→スーパーで買い物。
→つまみを調理。
19:30に晩酌開始。
いやいやスーパーマンすぎるって。
えっ、世の中の女性はこれくらいの時間で動けちゃうもん?
私なら、移動やら着替えやら含めるとスーパー着いた時点で19:30になってるはず。
買い物30分、調理に30分で、晩酌開始は21時ごろになると思われる。
美幸よ。
晩酌の流儀よりもその時間の使い方を教えてくれ。
栗山千明の食べ飲みっぷりがツッコミどころを越えていく
とまあ、観ながらもやもやしていた気持ちを晴らすべく思う存分ツッコませていただいたけれど、観たら思わず飲んだり食べたくなるグルメドラマであることには間違いない。
何よりも、栗山千明の食べ飲みっぷりがたまらなくいい。
「食べものが口に入っているのにビールを飲むなんて!」みたいな声もあるようだけど、そこまで育ちがいいわけではない私はまったく気にならない。
料理も毎回おいしそうで、特に私が気になったのは6話で出てきた「納豆スンドゥブ」。
スンドゥブに納豆って入れたことなかったけど、おいしいの……?
かなり半信半疑ではあるものの、美幸は「納豆はスンドゥブに入れた時が一番輝く」と言っていたので、ぜひ今度試してみたい。
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おわりに
いろいろツッコんだけれど、ビールとごはんはとにかくとてもおいしそうだ。
大人の事情は多々あれど、うまい酒とうまいツマミをうまそうに食べるという"グルメドラマの流儀"に沿っている。
30代独身女性が、おひとりさま晩酌のお供に観るのはぴったりだ。
私も今度、納豆スンドゥブつくって金麦飲んじゃおう(完全なるカモ)。